北海道立近代美術館

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デビュー50周年記念

【特別展】諸星大二郎展 異界への扉

 日本中に多数の熱狂的なファンをもち、クリエイターから異分野の研究者まで、あらゆる方面から絶大な支持を誇る漫画家・諸星大二郎(1949年生まれ)。
 1970年、「COM」12月号に掲載された『ジュン子・恐喝』で実質的なデビューを果し、74年、『生物都市』で第7回手塚賞受賞、注目を集めました。その作風は、『生物都市』や『夢見る機械』(1974)など当初のSF的なものから、『妖怪ハンター』シリーズ(1974~)に見られる民俗学・考古学的な視点を持った作品、『マッドメン』(1975~82)など人類学的な考察とスケールを持った作品、『暗黒神話』(1976)などの記紀神話を基に大胆な世界観を披露した作品、『西遊妖猿伝』(1983~)、『諸怪志異』(1984~2011)など東洋文学・思想などから影響が見られる作品、『私家版鳥類図譜』(2000~03)、『私家版魚類図譜』(2004~07)など博物学的な視点を感じさせる作品、『栞と紙魚子』シリーズ(1995~)のように、さまざまな要素を盛り込みながら、親しみやすい作品となっているものまで、幅広いジャンルに渡っています。誰にも真似をすることができないといわれる諸星ならではの絵とも相まって、どの作品においても諸星大二郎独特の世界を築き上げています。
 本展では、諸星大二郎のデビュー50周年を記念して、代表作の原画約350点を中心に、作品世界に関わりの深い美術作品や歴史・民俗資料などをあわせて展示することにより、読む者を「異界」へと導く魅力の原点へと迫ります。
 なお、本展は2020年の美連協大賞を受賞しました。

会期
2020年11月21日(土)~2021年1月17日(日)
会場
展示室B
2020.11.21(土) - 2021.01.17(日)

主催

北海道立近代美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会

後援

札幌市、札幌市教育委員会

協賛

ライオン、大日本印刷、損保ジャパン

協力

河出書房新社