展覧会
Exhibitions
【近美コレクション】リーヴル・ダルティスト―芸術になった本 ルオー、ダヴィッド、マティス、シャガール
アンリ・マティス『アポリネール』表紙、1952年刊行
会期
2025年3月29日(土)~7月6日(日)
開館時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(5/5を除く)、5月7日(水)
※同時開催「ウィズ・キッズ '25 めでたいな!幸せねがう日本の絵」の一部展示替えのため、5月20日(火)は休室(特別展「浮世絵スーパークリエーター 歌川国芳展」はご覧いただけます)。
概要
〈本好きのあなたへ〉
20世紀前半のパリで活躍した画家ルオー、ダヴィッド、マティス、シャガール。彼(彼女)らは油彩画のみならず、詩や小説など文学作品の挿絵を多く描いています。画商ヴォラールが発案した、芸術家のオリジナル版画を付けた限定本は「リーヴル・ダルティスト」(Livre d’artiste)と呼ばれ、美術愛好家や愛書家たちに好んで収集されました。また万国博覧会でも一部門が設けられるなど、「本」はこの時代、芸術家たちの新たな表現手段として広く普及します。
文学者や出版者、また版画工房とのネットワークの中で、画家たちは互いに影響し合いながら、テキスト(言葉)とイメージ(絵)の関係を熟慮し、自身の芸術表現を探究していきます。本展では当館コレクションから、1920~70年代に制作された「芸術家の本」とそのオリジナル版画など150余点をご紹介します。
同時開催
ウィズ・キッズ’25 めでたいな!幸せねがう日本の絵
日本の絵画には、長寿や子孫繁栄、立身出世などの願いをあらわす吉祥モチーフが伝統的に描かれてきました。吉祥モチーフが描かれた「めでたい」作品をご覧いただくとともに、伝統的な画材もあわせて展示し、日本の絵画の魅力や鑑賞のポイントをご紹介します。
※会期中、一部作品の展示替えがあります。
前期:3月29日(土)~5月18日(日)
後期:5月21日(水)~7月9日(日)

巴里のかほり アール・デコのガラス
アール・デコとは、工業化社会の到来により1910~30年代のフランスで花開いた、直線や幾何学的模様を特徴とする造形様式です。本展ではパリを中心に活躍したガラス作家たちの作品を通じて、アール・デコの世界を紹介します。

新収蔵品展
令和6年度に当館が新たに収蔵した作品を展示します。
青木美歌《未生命の遊槽》
多種多様な生命体のつながりや、肉眼では見えない微細な存在を顕わにする光をテーマに、ガラスを素材とする制作を展開した、札幌育ちの青木美歌(1981-2022)。令和6年度に寄贈された最大級のインスタレーション《未生命の遊槽》を、通年展示します。
協力:国際芸術祭BIWAKOビエンナーレ
撮影:ナカサアンドパートナーズ
提供:カラーキネティクス・ジャパン

観覧料
一般 510(420)円、高大生 250(170)円
近美コレクションと三岸好太郎美術館(特別展を除く)を両方観覧する場合
一般 830(670)円、高大生 410(270)円
※( )内は、10名以上の団体料金。
※無料になる方
・65歳以上、中学生以下、身体障害者手帳や療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方(ミライロID利用可)及びその介護者(1名)など。受付で手帳等をご提示ください。
・高校生等が毎週土曜日、7月1日~8月31日の期間および学校の教育活動で利用する場合。対象となるのは、高等学校、中等教育学校(後期課程)、特別支援学校高等部の生徒および高等専門学校の生徒(高等学校の生徒に準ずる者に限る)です。
関連事業
ミュージアム・トークなどを予定しています。
詳細は後日お知らせします。