北海道立近代美術館

Exhibitions

コンテンツ一覧

【特別展】砂澤ビッキ展

砂澤ビッキ《樹鷲函》(部分)1980年、個人蔵

 日本の彫刻界を代表する作家、砂澤ビッキ(1931-89)。抽象彫刻、工芸作品、素描、アンフォルメル風の絵画等により、その創造世界の深奥に迫ります。
2022.11.22(火) - 2023.01.22(日)

概要

 砂澤ビッキ(1931~1989)。旭川に生まれ、阿寒、鎌倉、札幌で澁澤龍彥や五十嵐広三などの文化人らと交流し、独学ながら彫刻や絵画に自己表現の道を見出した異色の造形家です。1978年から、大自然に抱かれた音威子府の旧小学校をアトリエ兼住居として、巨木と向き合い制作の幅を広げ、83年には、カナダのブリティッシュ・コロンビア州に3ヶ月滞在し、当地の木材を使って抽象表現を深化させました。86年の野外彫刻《四つの風》をはじめとして、モニュメンタルな大作を展開するも89年、57歳で急逝。蠢動するようなエネルギーをはらむ旺盛かつ膨大な作品群は、彫刻、工芸、絵画、書などそれぞれの分野で、ビッキならではの表現世界を構築し、今なお異彩を放っています。
 本展では、未発表作を多く含む木彫作品とともに絵画、素描など約270点を一堂に展覧。多岐にわたる作品群により、砂澤ビッキの豊穣なる迷宮世界を探訪します。

出品リスト

主催

北海道立近代美術館

観覧料

一般:600(400)円、高大生:300(200)円

※( )内は以下の割引料金です。
・前売料金
・10名以上の団体料金
・リピーター割引料金(当館または他の道立美術館・芸術館で開催した特別展の観覧半券をご提示の場合。1枚につきお一人様1回限り有効。有効期限は半券に記載。)

無料になる方
65歳以上の方・中学生以下(小学生以下は要保護者同伴)、身体障害者手帳や療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方(ミライロID利用可)及びその介護者(1名)など。学校の教育活動による高校生、特別支援学校生(引率者含む)の観覧は無料。

関連事業

学芸員によるギャラリー・ツアー

日時:2022年11月26日(土)、12月3日(土)、10日(土)、17日(土)14時~(約40分)
講師:当館学芸員
会場:砂澤ビッキ展 展示室内(要観覧券)
定員:10名

※開始時間までに砂澤ビッキ展入口にお集まり下さい。

トークショー

「ビッキとの日々」

日 時:2023年1月14日(土)14時~16時(休憩あり)
講 師:砂澤凉子氏(砂澤ビッキ夫人)
    渥美顯二氏(写真家)
聞き手:五十嵐聡美(当館学芸部長)
会 場:当館講堂(聴講無料、開場は13時30分)
定 員:当日先着200名

作品紹介