北海道立近代美術館

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【近美コレクション】ひと・ヒト・人

……あつまる人々、つらなる面々

寺崎廣業《歳の市》1898年 北海道立近代美術館蔵

 人は社会の中で生まれ育ち、社会を構成する多くの、そしてさまざまな人たちと関わりながら生きています。けっして一人では生きられない。他者とともに生きる。それが人間という存在ともいえるでしょう。だからこそ、自らをとりまく人々に大きな関心を持ち、それらを表現することは、美術の大きな主題となってきました。 
 なかでも、ひとつの画面に何人もの人々を収めて描く群像表現では、人物の配置やポーズ、喜怒哀楽の表情や情感などに、確かな構成力や描写力が示されます。そこにあつまり、居ならび、ひしめきあう人間たちの姿からは、さまざまに織りなされた人生の流転が伝わってくるかもしれません。そんな多彩なドラマを秘めた群像の数々を紹介します。

会期
2020年7月4日(土)~2020年9月6日(日)
※当初予定2020年4月18日(土)~2020年6月21日(日)

会場
展示室A
2020.07.04(土) - 2020.09.06(日)

同時開催

アートギャラリー北海道 太陽の森 ディマシオ美術館コレクション

 ゆたかな自然につつまれた北海道新冠町太陽に、廃校となった小学校を再生して誕生した「太陽の森 ディマシオ美術館」。この美術館には、フランス幻想絵画の鬼才として注目を集めたジェラール・ディマシオ(1938年生)の油彩やパステル、素描など、代表作200点以上が収蔵されています。展示室には3年かけて制作された世界最大とされる縦9メートル、横27メートルの巨大油彩画を核として、ディマシオの幻想的な世界があますところなく展覧されています。
 道内各地の特色ある美術館の魅力を紹介する「アートギャラリー北海道」事業として開催する本展では、開館10周年を迎えるディマシオ美術館のコレクションから、ディマシオの絵画作品約10点に加え、同館が誇るアール・デコを代表する工芸作家ルネ・ラリックのガラス作品約30点もあわせて展覧します。

協力:「太陽の森 ディマシオ美術館コレクション」/太陽の森 ディマシオ美術館

わたしと絵のあいだに

わたしたちが美術館で絵と向き合うとき、そこにはわたしと絵の「あいだ」によってわたしと絵の関係が結ばれます。いつもとはちょっと違った展示方法によって絵と出会うことで、いつもは意識することのない「あいだ」を体験してみましょう。

この1点を見てほしい。

ウィリアム・ホガース《侵略(イギリス)》1756年

18世紀イギリス絵画の巨匠ホガースの銅版画。細部に注目!

主催

北海道立近代美術館

後援

札幌市、札幌市教育委員会