北海道立近代美術館

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【近美コレクション】1945-2025 美術は何を記憶しているか

神田日勝《室内風景》1970年

 2025年、第二次世界大戦の終結から80年を迎えます。この80年間で、北海道を含む日本の社会は大きく変化し、その過程で様々な美術作品が生み出されてきました。作家の生きた時代の世相を反映したもの、長年心に残り続けていた情景が昇華されてかたちになったものなど、美術は時代ごとの思潮や事象をいわば記憶として宿しています。
 本展では、社会と関わりながら制作された美術作品の背後に存在する記憶を、現代に生きる我々の眼を通して紐解きます。絵画や彫刻、写真など多様な作品により社会と美術、そして過去と現在のつながりを様々な角度から検証するとともに、我々の現在地を見つめ直す契機とします。

会期
2025年7月19日(土)~11月24日(月)
開館時間:9:30~17:00。ただし、カルチャーナイト(7月25日)は9:30~21:00。8月22、29日、9月5日(いずれも金)は9:30~19:30 ※入場は各閉館時間の30分前まで
休館日:月曜日(7/21、8/11、9/15、10/13、11/3、11/24を除く)、7月22日(火)、8月12日(火)、9月16日(火)、9月24日(水)~9月30日(火)、10月14日(火)
※9月24日(水)~9月30日(火)は展示替え等のため全館休館
2025.07.19(土) - 2025.11.24(月)

同時開催

ウィズ・キッズ’25 赤・青・白 杉山留美子さんの部屋

杉山留美子さん(1942-2013)は、色の持つ力を追い求めた画家です。この展覧会では、杉山留美子さんが手がけた赤・青・白などによる作品を展示します。色に包まれるような空間の中で、ぜひそのパワーを体験してみてください。

杉山留美子《WORK 9704-1》1997年
杉山留美子《WORK 9704-1》1997年

いっしょに展覧会を楽しむ なかまたち

展示室で杉山留美子さんの絵を一緒に見る、クエス君、パパ、ママを紹介します。

いつも好奇心いっぱい ! のエゾフクロウの男の子。 美術館にある作品のおもしろいところを見つけるのが、とっても得意。
いつも好奇心いっぱい ! のエゾフクロウの男の子。 美術館にある作品のおもしろいところを見つけるのが、とっても得意。
絵をかいたり、ものを作ったりすることが大好き。 森をたんけんして見つけた景色を、毎日スケッチしているよ。
絵をかいたり、ものを作ったりすることが大好き。 森をたんけんして見つけた景色を、毎日スケッチしているよ。
図書館や美術館で色々なことを調べる勉強家。 感動したことは、メモに残していつでも読みなおせるようにしているよ。
図書館や美術館で色々なことを調べる勉強家。 感動したことは、メモに残していつでも読みなおせるようにしているよ。

透明なガラス―スウェーデンのリリシズム

シンプルな器形にみずみずしい抒情を帯びたスウェーデンのガラス。エングレーヴィング技法を用いて、透明なガラスに繊細な彫刻を施したものの多いことが、特徴のひとつです。20世紀に入りガラス工場と芸術家が協働して作り出した、独自の世界をお楽しみください。

エーヴァルド・ダールスクーグ《蓋付台付鉢・メリーゴーランド》1926年
エーヴァルド・ダールスクーグ《蓋付台付鉢・メリーゴーランド》1926年

アートギャラリー北海道 手のひらの宇宙―洞爺湖芸術館コレクション展

道内の美術館を紹介する展覧会。洞爺村(2006年より洞爺湖町)で「手のひらの宇宙」をテーマとして作品のサイズを限定した小型彫刻の国際公募展「洞爺村国際彫刻ビエンナーレ」が、1993年から2007年まで8回開催されています。洞爺湖芸術館に収蔵された入選作品のコレクションを紹介します。

キフ・パネッテ(ルーマニア) 《旅人たちの世界》 2005年大賞受賞、洞爺湖芸術館蔵(画像提供:洞爺湖芸術館)
キフ・パネッテ(ルーマニア) 《旅人たちの世界》 2005年大賞受賞、洞爺湖芸術館蔵(画像提供:洞爺湖芸術館)

青木美歌《未生命の遊槽》

多種多様な生命体のつながりや、肉眼では見えない微細な存在を顕わにする光をテーマに、ガラスを素材とする制作を展開した、札幌育ちの青木美歌(1981-2022)。令和6年度に寄贈された最大級のインスタレーション《未生命の遊槽》を、通年展示します。

青木美歌《未生命の遊槽》2010年 撮影:山岸誠司
青木美歌《未生命の遊槽》2010年 撮影:山岸誠司

この1点を見てほしい。本郷新《嵐の中の母子像》

6,000点を超える当館コレクションの中から1点を選び、学芸員が多角的な研究を通して作品の奥深い魅力をご紹介します。

本郷新《嵐の中の母子像》1953年
本郷新《嵐の中の母子像》1953年

観覧料

一般 510(420)円、高大生 250(170)円

近美コレクションと三岸好太郎美術館(特別展を除く)を両方観覧する場合

一般 830(670)円、高大生 410(270)円
※7月19日(土)から8月28日(木)まで適用できます。

※( )内は、10名以上の団体料金。
※無料になる方
・65歳以上、中学生以下、身体障害者手帳や療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方(ミライロID利用可)及びその介護者(1名)、児童福祉施設、老人福祉施設に入所されている方とその引率者、生活保護を受けている方。受付で手帳等をご提示ください。
・7月21日(当館開館記念日)、7月25日(カルチャーナイト、17:00~21:00)、11月1日~7日(芸術週間)にご来場のすべての方。
・高校生等が毎週土曜日、7月1日~8月31日の期間および学校の教育活動で利用する場合。対象となるのは、高等学校、中等教育学校(後期課程)、特別支援学校高等部の生徒および高等専門学校の生徒(高等学校の生徒に準ずる者に限る)です。

関連事業

ミュージアム・トーク

学芸員が開催中の近美コレクションの出品作品について詳しくお話しします。

各回日曜日 午後2時~(30分程度)

8月10日 杉山留美子の歩みと制作

8月31日 グループ「TODAY」の活動と作品―国際美術展を作り上げた作家たち

9月7日 スウェーデンのガラスーその歴史と魅力

9月14日 青木美歌《未生命の遊槽》をめぐって

キッズ・ツアー

会話をしながら想像をふくらませて、抽象絵画を鑑賞します。
初めて美術館を訪れるお子様も、ぜひお気軽にご参加ください。

案内:当館学芸員
日時:9/6(土)、10/4(土)、11/3(月・祝)
   未就学児の部 11:00~(約15分)
小学生の部  13:30~(約15分)
会場:当館展示室A 1F(要観覧券)
対象:未就学児、小学生(自由参加制)

おしゃべりデイ

声の大きさを気にせず、展示室で自由におしゃべりできる日です。

※特別展「金閣・銀閣 相国寺展」は対象外です。

日程:7/26(土)、8/3(日)、8/23(土)、9/6(土)、9/20(土)、10/4(土)、10/18(土)、11/3(月・祝)、11/22(土)
会場:当館展示室A 1F(要観覧券)

札幌国際芸術祭×北海道立近代美術館 トークイベント「青木美歌《未生命の遊槽》をめぐって-ガラスに宿る、生命の気配」

近美コレクションにて長期展示中の、青木美歌《未生命の遊槽》をめぐるトークイベントを開催します。

日時:8月30日(土) 13:30〜15:00(開場 13:00)
会場:北海道立近代美術館 講堂
登壇者:柿崎 均(ガラス作家)/ 藤原乃里子(北海道立近代美術館 学芸部 企画推進課長)
司会:細川麻沙美(SIAF2027 フェスティバルディレクター)

主催:札幌国際芸術祭実行委員会・札幌市
共催:北海道立近代美術館
協力:公益社団法人 札幌聴覚障害者協会

<お問い合わせ>
札幌国際芸術祭実行委員会事務局
〒060-0001 札幌市中央区北1条西2丁目札幌時計台ビル10階
TEL:011-211-2314 | FAX:011-218-5157 | E-MAIL:info@siaf.jp
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