展覧会
Exhibitions
「琳派×アニメ」展
~尾形光琳、神坂雪佳から鉄腕アトム、リラックマ、初音ミクまで~
江戸時代から現代まで琳派に魅せられた絵師大集合。
琳派の世界に鉄腕アトム、リラックマ、初音ミクらが登場!
概要
「琳派」とは、俵屋宗達から100年ほど後に絵師となった尾形光琳(1658〜1716)の「琳」をとって名付けられた名称です。「琳派」という言葉は、日本文化や日本美術のなかで有名な言葉であり世界にもその素晴らしさが認識されています。しかし、「琳派」は、ごく近年になって使われはじめた言葉です。それは、大正時代に美術史関係の人が創り出した言葉ではありますが、現在では日本を始め世界中が「琳派」と言えば宗達や光琳らの素晴らしい作品の数々を思い浮かべます。
しかし派が付いているからといって師弟関係で結ばれているものではなく、直接に教えを受けていないにもかかわらず、その人を慕い、その考えや行いを模範として学ぶという「私淑」によって再出されています。
一方、日本のマンガ、アニメは、日本のみならず世界の多くの人々に認められています。これらマンガ、アニメも現代の日本文化の大きな財産となっています。さらにマンガ、アニメの世界にも先人に「私淑」して生まれた作品もあることは周知のことと思います。
本展は、一見関係の無いジャンルである「琳派」と「マンガ、アニメ」を取り扱う展覧会ですが、この偉大な2つの日本文化には共通するものが見て取れると思います。それは、「私淑」「魅了」と言う語あるいはカリスマ性でしょうか。「琳派」も「マンガ、アニメ」も世界の人々の心を引きつけてとりこにする力があります。また、米国で発見され日本美術史を塗りかえる世紀の大発見、尾形光琳の《富士三壺図屏風》はじめ、宗達、光琳、酒井抱一、神坂雪佳など江戸時代初期から明治・大正時代にかけて制作された作品から「琳派」の素晴らしさを体感していただき、後半は、琳派に私淑した作家が琳派作品を写し、その中にマンガ、アニメのキャラクターを登場させるという新しい試みの上に制作された作品で2つの日本文化の素晴らしさや面白さを感得していただく展覧会です。
●出品予定
本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、神坂雪佳他
琳派×アニメアート(初音ミク、リラックマ、手塚治虫)
主催
STV札幌テレビ放送株式会社
後援
札幌市、札幌市教育委員会
特別協力
公益財団法人細見美術財団 細見美術館
協力
ヤマト運輸、STVラジオ
企画・監修
細見良行(細見美術館館長)、松原龍一(元京都国立近代美術館副館長)
観覧料
一般:1,700(1,500)円、高大生:1,000(800)円、中学生700(500)円、小学生以下無料(要保護者同伴)
※( )内は以下の割引料金です。
・前売料金
・10名以上の団体料金
・リピーター割引料金(当館または他の道立美術館・芸術館で開催した特別展の観覧半券をご提示の場合。1枚につきお一人様1回限り有効。有効期限は半券に記載。)
※65歳以上の方は当日料金が前売料金と同額。年齢のわかるものをご提示ください。
無料になる方
小学生以下(要保護者同伴)、身体障害者手帳や療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方(ミライロID利用可)及びその介護者(1名)など。受付で手帳等をご提示ください。
前売券
関連事業
「琳派×アニメ」展 ギャラリー・トーク
細見美術館・細見良行館長(「琳派×アニメ」展監修者)が展示室内で作品作家を解説するギャラリートークを開催します。
日時:4月20日(土)10:00~
講師:細見良行氏(細見美術館館長)
会場:当館展示室B(「琳派×アニメ」展会場内、要観覧券)