特別展
特別展 わがこころの街―好太郎と画家たちの札幌
札幌は、明治期、開拓使によって近代都市として開発された新興都市です。
碁盤の目のように整然と区切られた街区。レンガ造や軟石造の洋風の建築。
アカシアやエルムの濃い樹陰。戦前の札幌は、そのエキゾティックなたたずまいにより
多くの旅人をひきつけると同時に、ここに生まれた少年・三岸好太郎のこころに、
はるかな異郷へのあこがれ―エキゾティシズムをはぐくみました。
画家・三岸好太郎(1903‐34)は、1921(大正10)年に上京し、
亡くなるまで東京を拠点に活動しましたが、毎年のように札幌に帰郷しています。
画友の家に滞在して旧交をあたため、札幌の知名人士の肖像画を描き、
展覧会も開催。生地・札幌は、画家・好太郎を物心両面で支えたかけがえのない場所でした。
本展は、札幌における好太郎の足跡とゆかりの場所をたどりながら、
好太郎が札幌で描いた詩情豊かな風景画を中心に
同時代の画家が描いた古き良き時代の札幌風景を
ご覧いただこうとするものです。
大正から昭和にかけての、
ノスタルジックな札幌のイメージをこの機会にご堪能ください。
会期 2024.10.05(土) - 2024.12.03(火)