北海道立近代美術館

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鷗亭と川端文学

金子鷗亭《川端文学燦文集「故園」より 夢は埋れた記憶である》1989年 当館蔵

 金子鷗亭は、難解難読な中国由来の漢詩文や、平安時代以降の仮名文学に倣うのが主流であった戦後の書壇において、日本の近代文学を素材に、誰にとっても読みやすい字体で書く「近代詩文書」を提唱し、現代社会に深く根ざす新しい時代の書の確立を目指しました。 「川端文学燦文集」は、そうした鷗亭自身による「近代詩文書」の最高傑作とも呼ばれる作品群です。日本人初のノーベル文学賞受賞作家である川端康成の小説と随筆から、川端文学の研究者である北川榮一が選出した65作品211篇を、丸一年をかけて揮毫しました。一篇一篇に対し「それらしい情景に想いを馳せ、深い心のあやをのぞきながら」筆をとったというとおり、鷗亭は篇ごとに書体や形式を変え、筆や墨や紙も変えながら、書と文学とが見事に調和する幽玄麗美な文集を完成させています
 当館は鷗亭が函館市に寄贈した211点の寄託を受け、また鷗亭が「燦文集」の完成から8年後に書き改めた新版38点の寄贈も受けたことにより、「燦文集」の全てを収蔵しています。本展では、膨大な同作品群のなかから著名な場面を選りすぐり、新旧版の比較も交えながら、この「近代詩文書」における歴史的大作の魅力をご紹介します。
 
会期 2026.04.18(土) - 2026.07.01(水)

観覧料

一般260(210)円、高大生150(110)円

※( )内は10名以上の団体料金。

無料になる方
・65歳以上の方
・小中学生
・「毎週土曜日」に利用する高校生
・身体障害者手帳や療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方及びその引率者(1名)など。