第1展示室
アートのなかの朝・昼・夜-時間と光のうつろい-
Art Expressing Morning, Day, and Night: Passage of Time and Changes in Light
美術の世界では、目に見えない時間をさまざまな手法で視覚化することが試みられてきました。こうした試みは目の前の景色を画面に描き留めた風景画にもみられます。
創作するうえで重要な要素となるのが、光の表現です。作家たちは時間とともにうつろい、色や形を変える光をつぶさに観察し、表現に取り入れています。作品を鑑賞するということは、そのなかに流れる時間や光を味わうことだといえるかもしません。
本展は、当館所蔵品のなかから、芽吹く瞬間を表した丹野則雄の木工芸や、氷やガラスに透過する光を日蝕に見立てた東谷武美の「日蝕(にっしょく)」シリーズの版画、夜明けの静謐な空気を描いた上野憲男の絵画など、時間や光のうつろいをモチーフとした作品を中心に「朝」から「昼」そして「夜」へとうつりゆく構成で紹介します。
作品のなかに流れる時間と光のうつろいをお楽しみください。
会期 2024.04.27(土) - 2024.06.23(日)