北海道立旭川美術館

Exhibition
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開館40周年記念

旭川現代アート事始め

Pioneers of Contemporary Art in Asahikawa: 1970s and 1980s

一ノ戸ヨシノリ《WATER WORK E-851》1985年 当館蔵

 旭川では、戦後まもない頃から、自由と平等を標榜し無鑑査展を企図して1946(昭和21)年に「北海道アンデパンダン美術協会」(のち「北海道アンデパンダン」に改称)が発足し、1955(昭和30)年には若手の作家たちが前衛的な表現を目指して「グループ黄土」(のち「ODO」に改称)を結成するなど、いち早く現代を見据える美術動向が花開きました。
 やがて1970年代に入ると、こうした実りを一つの源流としながら、市内の複数の文化活動が合流したり、道内外広域の美術界と関わり合うなどのかたちで、新たな現代美術運動が展開。公募展にかわる発表の場を求める作家たちにより、さまざまな展覧会やシンポジウム等が行われ、実験的な作品やパフォーマンスが繰り広げられるようになります。1976(昭和51)年の「アーティスト・ユニオン北海道シンポジウム」、1982(昭和57)年から5年間ほど継続した「アート ラボ」の活動、1985(昭和60)年の「CIRCULATION ‘85」展などをその一例として挙げることができます。こうして旭川は80年代にかけて、活気づく時代の後押しも受けながら、道内の現代美術文化を担う熱い拠点の一つとなっていったのです。
 
本展では当館所蔵作品、資料のなかから、当時の運動に関わった作家たちによるおよそ30点を展覧し、1970~80年代を中心とした旭川の熱気あふれる美術動向を振り返ります。
会期 2022.12.17(土) - 2023.03.12(日)

観覧料

一般 260(210)円、高大生 150(110)円

※()内は10名以上の団体料金
※無料になる方、条件等

  • 65歳以上の方、中学生以下
  • 土曜日の高校生(高専・専修・各種学校生徒で高校3年生相当以下の方を含む)
  • 学校教育活動で利用する小・中・高校生とその引率者
  • 身体障害者手帳や療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方や、児童・老人福祉施設に入所している方とその引率者、生活保護を受けている方など

出品作品紹介

展覧会で展示される作品の一部をご紹介させていただきます。

一ノ戸ヨシノリ《WATER WORK E-851》1985(昭和60)年 当館蔵
一ノ戸ヨシノリ《WATER WORK E-851》1985(昭和60)年 当館蔵
末武英一《標本箱シリーズ「オオクワガタ」》より 1986(昭和61)年 当館蔵
末武英一《標本箱シリーズ「オオクワガタ」》より 1986(昭和61)年 当館蔵
荒井善則《Traces of the Tape》1990(平成2)年 当館蔵
荒井善則《Traces of the Tape》1990(平成2)年 当館蔵