北海道立旭川美術館

Exhibition
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砂澤ビッキの生きた時代

The Time SUNAZAWA Bikky Lived In

砂澤ビッキ《午前3時の玩具》1987年 当館蔵

 旭川出身の砂澤ビッキ(1931~1989)は、ダイナミックな木彫の大作から繊細な文様を彫り込んだ工芸的作品、即興的に描かれたドローイングまで、多彩な創作活動を展開しました。
ビッキは制作の合間に、書斎に籠もっては読書をしていました。彼の蔵書は、交友のあった澁澤龍彦の著書をはじめ、シュルレアリスムなどの美術、世界各地の民族芸術、人間と自然との共生を描いたものなど多岐にわたります。それらの中にはビッキの作品のテーマやモチーフに通じるものもあり、彼が生きた20世紀の美術や文学の動向をうかがい知ることができます。
 本展は、音威子府村の所蔵品を中心に、初期から晩年までの砂澤ビッキ作品を紹介します。さらに彼の作品と関連する書籍をあわせて展示し、その特異な世界観を読み解いてゆきます。
 また当館ロビーにて、かつて旭川工業高等専門学校の中庭に設置されていた大作《芽》を公開します。ビッキが「風雪という名の鑿」と呼んでいた、自然の作用が刻んだ痕跡を間近でご覧ください。
会期 2025.12.13(土) - 2026.03.15(日)

観覧料

一般800(600)円、高大生500(400)円、小中生300(200)円

※(  )内は以下の割引料金です。

  • 10名以上の団体料金
  • リピーター割引料金(当館または他の道立美術館で開催した特別展の観覧半券をご提示の場合。1枚につきお一人様1回限り有効。有効期限は半券に記載。)

無料になる方
学校教育活動で利用する小・中・高校生とその引率者
身体障害者手帳や療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方及びその介護者(1名)など。

出品作品紹介

展覧会で展示される作品の一部をご紹介させていただきます。
クリックで詳細が閲覧できます。

関連事業

  1. 美術講座

(1)「彫刻の美、ロダン以降の流れと砂澤ビッキ」

日時:2月28日(土)午後2時~(約60分)

講師:中村聖司(当館館長)

会場:当館講堂

(聴講無料、各回定員50名程度、当日先着順)

 

(2)「砂澤ビッキ―変容と幻想」

日時:1月10日(土)/2月8日(日) 午後2時~(約60分)

講師:寺地亜衣(当館学芸課長、本展担当)

会場:当館講堂

(聴講無料、各回定員50名程度、当日先着順)

 

2 30分でわかる!学芸員の見どころ解説

「砂澤ビッキの生きた時代」と「砂澤ビッキと出会った芸術家たち」(第2展示室で開催)、両展の見どころポイントをお話しします。

日時:1月31日(土)/2月14日(土) 午後2時~(各回約30分)

講師:当館学芸員

会場:当館講堂(聴講無料、各回定員50名程度、当日先着順)

 

3 《樹華》にふれる 【自由参加】

当館ロビーに設置している《樹華》は、来場者が自由に触れることができます。柳の枝を抜き差しすることで、作品の形状が日々変わってゆきます。その様子は、当館SNS(X, Instagram)からもご覧いただくことができます。

日時:会期中

場所:当館ロビー(参加無料)

協力:砂澤凉子氏

#旭川美術館 #砂澤ビッキ #今日の樹華

※第1展示室に展示する《樹華》には触れられません。ご注意ください。